私はたぶん泣いてしまうと思う。
明日、BRING THE SOULを観に行く。
私はたぶん、泣いてしまうと思う。
というか、予告ですでに泣いてしまった。
最後の荒い息遣いで、彼らが私たちと同じ「人間」だと改めて思い知らされた。
私と彼らは同じ人間で、彼らは途方もない努力を積み重ねて今あの場所にいる。7人が揃ったことは偶然や奇跡かもしれなくても、彼らの成功は地道な努力や人柄によって成しえたもので、決して天使がふわっと舞いおりるように、煌びやかなステージに立っているわけではない。
でも、頭ではわかっていても、彼らは自分とはかけ離れた存在で、血も汗も涙もなく、ふわふわと舞い降りた天使であってほしいと心のどこかで願っていた。
彼らの日々の努力を見ると、辛くなってしまう。
真面目さから、責任感の強さから、プロ意識の高さから、ARMYへの想いから、彼らは度々涙を流す。そういう彼らの人柄が好きなのだけれど、できれば辛いことなどなく笑っていてほしいのが本音で。
ちゃんと眠れているだろうか、ちゃんとご飯は食べれてるだろうか、辛い気持ちにはなってないだろうか、怪我はしてないだろうか、病気はしてないだろうか、そんなことばかり勝手に心配してしまう。
誰もが羨むような大成功を手にしていても、彼らは決して驕らないし、その状況に甘んじない。
常に彼らは恐怖とともにあるような気がする。今の高い地位に、居心地の良さよりも居心地の悪さを感じているような気もする。そこが彼らの深いところだと思う。
이제 여긴 너무 높아
もうここはとても高い
난 내 눈에 널 맞추고 싶어
君に視線を合わせたい
Boy with Luvのこのたった2行に、
彼らが今身を置く世界や彼らの想い、彼らの人柄が凝縮されているように感じる。
更に後半のナムジュンのパート。
높아버린 sky, 커져버린 hall
高くなった空 大きくなった会場
때론 도망치게 해달라며 기도했어
時には逃げさせてくれと祈ったりもした
But 너의 상처는 나의 상처
だけど君の傷は俺の傷
깨달았을 때 나 다짐했던걸
気づいた時 僕は誓った
니가 준 이카로스의 날개로
君がくれたイカロスの翼で
태양이 아닌 너에게로
太陽じゃなくて君のところへ
Let me fly
戸惑い、恐怖が感じ取れる最初の2行。
3行目からは、それを乗り越えて(もしくは乗り越えるための?)決意と覚悟を感じる。
ああ、私は彼らのこういうところが好き、と、しみじみ感じた歌詞だった。
スポットライトに照らされ、煌びやかに見える彼らの内なる葛藤を、苦悩を知ったら、もっと彼らを好きになると思う。アーティストとしてだけではなく、自分自身と対峙しながら、人として成長していく彼らを、もっとずっと見守りたいと感じると思う。
私と同世代の彼らが、これだけ世界中から愛され成功を掴むのに、どれだけの汗を流したか、どれだけの苦労を、どれだけの涙を。考えると果てしなくて、胸がきゅっと押しつぶされそうになる。
でも、だからこそ彼らは成功し、愛され続ける。そして彼らは愛されるだけではなく、愛を持って生きている。
だけど叶うなら、身を削るような生き方じゃなくて、もう少しゆったりとした時間の中で生きてほしい。
身勝手な、だから、と、だけど、を行ったり来たりする。
たぶん、明日BRING THE SOULを見ても同じく、だから、と、だけど、を行ったり来たりすると思う。
きっと私は一生、行ったり来たりの繰り返しなんだと思う。